Vol.48

[ 塚田陽亮プロ ]&[ スリクソン Z U45 ユーティリティ ]

距離を稼ぎつつ、絶対に曲げたくない状況にピッタリ。
アイアンと同じ顔をしているから、構えやすいし打ちやすい
 『スリクソン Z U45 ユーティリティ』(以下、Z U45)の#2は、昨シーズンの途中から使っていますが、僕はその前のモデルも使っていたし、スリクソンのアイアン型ユーティリティが登場してからずっと使っています。
 このクラブのいいところは、当たり前ですが、顔がアイアンと同じように見えるところ。僕は、『スリクソン Z745 アイアン』を#3からバッグに入れているのですが、同じ顔をしているからつながりがいい。極端に言えば、アイアンの#7と同じような感覚で打てる。それぐらい、僕にとっては構えやすいし、打ちやすく感じます。軟鉄鍛造なので、打感もアイアンと同じでやわらかいですしね。
 それと、これもアイアンの顔をしているからですが、遠くの目標に対しても方向を合わせやすいですよね。距離が出る上に方向をとりやすいので、試合でそれなりに距離を稼ぎつつ、絶対に曲げたくないという状況で使うのにピッタリです。僕の場合、Z U45の#2の距離の目安は240~250ヤード。3Wの次がこのクラブなので、パー5のセカンドショットで使いますし、もちろんティショットでも使います。
 それにプラスして、球が高く上がり過ぎないのも僕の気に入っているところ。僕のプレーを見てもらえば分かるのですが、僕の弾道は他の選手より低めなんです。それが僕の好みの弾道でもあるのですが、低い球は風に強いし、距離が安定しているので計算できます。調子が悪い時でも、「こいつだけは信頼できる」という感じですね。
 実をいうと、僕はゴルフを始めてからクリーク(5W)を競技で使ったことがないんです。プロになってからも、試打したことはあるけれど、自分用に組んでもらったことは一度もない。それは、もともとフェアウェイウッドというクラブが得意じゃないこともあるのですが、クリークだと、風が吹いた時にかなり影響を受けてしまうと思うからです。
 ハイブリッドも僕には合いませんでした。出始めた頃に使ったことがあるのですが、球がどこに行くかわかりませんでした(笑)。もうだいぶ前の話ですが、ハイブリッドが登場して、僕がそれまでずっと使っていた2番アイアンの設定がなくなったんです。それで一時ゴルフがおかしくなってしまって、アイアン型ユーティリティが出るまで苦労しました(苦笑)。
 もちろん、多くのアマチュアの方にとっては、クリークやハイブリッドは有効なクラブだと思いますが、僕のように、低めの弾道が好きで、アイアンが得意なゴルファーには、アイアン型ユーティリティのほうがいいと思う。#2は難しいという方には、#3も#4もありますから。基本的にはまっすぐしか行かないクラブですが、操作性がいいし、いろんな”細工”もやりやすい気がします。
 僕は、このクラブでもっと高い球も打ちたいと思っています。でも、今のスイングのままでは打てなくて、そこが僕にとっての今の課題なんです。特に今年はスイングが日替わりなので(苦笑)。目指しているスイングができるようになれば、このクラブの使いみちも、球筋も増えて、もっと幅の広いゴルフができるんじゃないかと思っています。
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