つかまり過ぎを怖がらずに思い切り振れるヘッド。
サイドスピン量の少なさが、高い方向安定性につながる
僕が初めて『ゼクシオ ナイン』ドライバーを見たのは去年10月の上旬。その週の月曜日に、12月から発売されることが発表されて、僕たちツアープロにもトーナメントの練習日にお披露目されました。
実は、その前の週の試合(トップ杯東海クラシック)で、ティショットがすごく悪かったんです。僕は元々ドローヒッターなのですが、その時はイメージした幅の倍くらい曲がってしまっていました。ゼクシオ ナインを見せてもらったのはそんな時で。ダンロップのスタッフの方からも「打ってみて合わなければ戻せばいい」と言われたので、あまり深刻に考えずに打ってみることにしました。
ゼクシオ ナインを見た第一印象は「ヘッドがデカい」(笑)。それまでずっと小ぶりのヘッドを使っていたからですけど、構えているうちに違和感がなくなって、“普通に”打てたので、「今週はこれで行きます」とスタッフの方に伝えたんです。
試合で使ってみて、距離はそれまでより少しだけ伸びたかな、と感じました。それと、ヒール寄りで打ってもあまり飛距離が落ちないし、アゲンストでもそれなりに飛ぶなと思いましたね。
そして僕がいちばん重視していた球筋。前の週まで、つかまり過ぎて苦労していたのですが、ゼクシオ ナインはストレートの球が出ました。しっかり振ってその球が出たので、「これなら、左に行くのを怖がらずに思い切り振れるな」と思いました。僕にとっては、しっかり振れて、真っ直ぐもしくは軽いドローが出るのが理想なんです。力を加減して真っ直ぐ飛ぶドライバーは安心できない。それだと、試合で力が入った時につかまってしまいますからね。それにゼクシオ ナインの場合、フェードが出ても曲がり幅が僕の計算の範囲内なんです。だから、初めて使った試合でも安心感がありました。
そして、その試合の4日間トータルのフェアウェイキープ率は87.5パーセント。自分で自分を褒めたいくらいの高い確率で(笑)、ゼクシオ ナインに替えたことで明らかにティショットがよくなりました。
それから1ヶ月くらいして、やはり試合の練習日にドライビングレンジで、機械を使ってデータを計測してもらったんです。その時、サイドスピン量を見たら、「20」(注:単位はrpm=回転/分)とか「30」とかで、なんと「0(ゼロ)」も出たんです。「0」は、もしかしたら機械の誤作動だったのかもしれませんが(笑)、プロでも3ケタが一般的なのだそうで、計測してくれたダンロップのスタッフの方も、サイドスピンの少ないのにビックリしていました。
サイドスピンが減れば、横方向へのブレが小さくなるので、やっぱりサイドスピンは少ないに越したことはありません。去年、僕はフェアウェイキープ率で1位になれましたが、それにゼクシオ ナインのドライバーが貢献してくれたのは間違いないと思います。