Vol.54

[ 塚田陽亮プロ ]&[ スリクソン Z765 アイアン ]

球が上がりやすく、抜けのよさもアップしたV字型ソール。
やさしさを重視しつつピンを狙うイメージが湧く最高のアイアン
今シーズンの国内開幕戦から、この『スリクソン Z765 アイアン』を使っています。このアイアンを気に入っているいちばんの理由は、V字型になっているソールです。アイアンでボールが上がりやすいかどうかは重心の高さで決まるのでしょうが、僕が思うに、Z765の場合、ソールも上がりやすさに関係している気がします。ソールのバックフェース側が落としてあって、そこがうまく滑ってくれるので、ボールが上がりにくいという人でも楽に上がってくれると思います。まあ、ソールを意識しなくても十分高く上がってくれますけどね。それと僕の場合、球を抑えたい時には、ソールの前側を使うイメージで打っていて、ある程度の腕前の人なら、そうやって高低を打ち分けられるんじゃないかと思います。
そういうソールなので、もちろんラフからのショットでは抵抗が少なくて済みます。僕が初優勝した「日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ Shishido Hills」が行われた宍戸ヒルズCCは、今年もすごくラフが深くて難しかったのですが、Z765はラフでも抜けがよくて、楽にボールが出せました。他のアイアンと打ちくらべれば、このアイアンの抜けのよさがすぐにわかると思います。
それと、ドライバーもそうですが、やっぱりアイアンも顔の第一印象がいちばん大事です。僕は、ずっとスリクソンの7シリーズを使ってきたので、Z765を初めて見た時にもスッと構えることができました。前のモデルにくらべるとフェースが、ほんの少し大きくなったけれど、それで受けた印象は「楽になった」というもの。つかまりがよさそうだとも感じました。スリクソンにはフラットバック(Z965)もあって、それもいい顔をしているので構えやすいと思うし、ポケットキャビティ(Z565)もやさしくていいと思いますが、やっぱりZ765が、いろんな意味でオーソドックなんですよね。難しすぎず、そうかと言って、やさしすぎないというか。やさしさを重視しつつ、ピンを狙うイメージが湧くという意味で、Z765は最高のアイアンだと思います。
さて、最近の僕はというと、はっきり言って調子はよくありません(苦笑)。初優勝したあと、自分を見つめ直そうとやっていたのですが、なかなか思うように行かず・・・。ただ、最近はだいぶよくなってきている感覚はあるし、一時期にくらべると、ゴルフの中身は間違いなくよくなってきています。ツアーも終盤戦なので、今シーズン中にぜひもう一度優勝争いができるよう頑張りたいと思っています。
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