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My Favorite ~私のイチオシ~ ダンロップの契約プロたちが、いま一番お気に入りのギアを紹介

[ 山下和宏プロ ] & [ スリクソン『Z-TX』フェアウェイウッド ]

上がりやすさが格段にアップし、ツアーの難コース攻略の切り札に。

 今シーズンの開幕戦から、スリクソン「Z-TX」フェアウェイウッドを使っています。番手は3W、5W、7W。ちなみにバッグには9Wも入っていますが、Z-TXに設定がないのでゼクシオです。

 フェアウェイウッドの中でも、僕がよく使うのは7Wや9W。初めてレギュラーツアーに本格参戦した去年の開幕時にはU3をバッグに入れていたのですが、7Wを練習で使ううち、こちらのほうが球が上がりやすいことがわかったんです。僕は元々球が低くてスピン量も少なかったのですが、7Wに替えたらスピン量が増えて、ボールも上がりやすくなりました。それで、3試合目の中日クラウンズから7Wと9Wを使うことにしたのです。

 ショートウッドの何がいいかと言うと、ラフからでもそれなり飛んでくれること。ロングアイアンでは打てっこない深いラフから、乗せるのは無理でもせめてグリーン近くまで持っていきたいという状況で非常に役立ちます。リカバリーには自信があるので(注:パーキープ率4位、8月2日現在)、グリーン近くまで持っていければ何とかなると思えるんです。

 それと、ツアーではパー3をはじめ、220~230ヤードのショットが必要になることが多くて、かつては3番アイアンで打っていたのですが、それだとグリーンには届いても止まりませんでした。その点、5Wなら高い球が打てるので、グリーンに止まってくれます。ボールをコントロールするのは得意でも、パワーに不安がある僕にとって、フェアウェイウッドは自分の短所を補ってくれる武器。これがなければ商売になりません(笑)。

 実を言うと、今までスリクソンのフェアウェイウッドは、僕には難しいクラブでした。やさしいとは言われていたものの、多くのプロはフェアウェイウッドでもスピン量が多いし、強い球を好むので、それに合わせて設計したモデルは、やはり僕のヘッドスピードでは上がりにくかったんです。でも、「Z-TX」は本当にやさしくて、初めて打ったときに「イケる」と思いました。ボールの上がりやすさが、今までのモデルと明らかに違うんです。特に3Wは球が上がりやすいので、少しロフトを減らしてもっと距離を出そうかと考えているほどです。自分のイメージした高さが出るし、振った感触と球のスピードが一致するのも気に入っています。

 距離のあるコースはみんなが苦労するので、むしろ僕には長いコースのほうが向いていると思っているのですが、それには「Z-TX」フェアウェイウッドが欠かせません。長いホールはパーで凌いで、バーディーの獲れるホールでしっかり稼ぐ、というのが僕のゲームプランなんです。