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My Favorite ~私のイチオシ~ ダンロップの契約プロたちが、いま一番お気に入りのギアを紹介

[ 塚田陽亮プロ ]&[ スリクソン NEW Z745 アイアン ]

抜けがよく、いろいろな打ち方が可能なV字型ソール。
小さすぎず大きすぎないサイズのヘッドは安心感が湧く

『スリクソン Z745 アイアン』のいいところ。それはいくつかあるのですが、一つはやはりV字型になっているソール(ツアー V.T. ソール〈特許出願中〉)です。このソールのおかげで抜けがいいので、しっかり打ち込めます。それに、打ち込むだけでなく、後ろからヘッドを入れてもボールが上がりやすい。ラフからの抜けがいいのも、ソールが利いているからだと思うし、いろいろな打ち方ができるアイアンですね。

 それと、このアイアンに替えて感じるのは、ロフトは以前と同じなのに、弾道が高くなったことです。僕は打ち込んでいくタイプで、もともと弾道は低いほうなのですが、「Z745 アイアン」に替えてからボールが上がりやすくなって、高いところからピンを狙えるようになりました。それだと当然グリーンで止まりやすくなるので、そこはこれまでのモデルと較べてかなりよくなった部分だと思います。

 アイアン選びの基準ですが、僕の場合は直感です(笑)。“顔”の第一印象もそうだし、打感もそう。最初に構えたときに左に行きそうだと思えば、打つとやっぱり左に行くんですよね。直感というのは、つまり安心感が持てるかどうか。自分の中で安心感のあるクラブがやっぱりいいわけだし、「Z745 アイアン」は僕が求める安心感と見事にマッチしたクラブなんです。

 ただ、直感とは言っても、3タイプあるスリクソンのアイアンの中からハーフキャビティの「Z745」を選んだのには他の理由もあります。打ち込み派の僕としては、本当はフラットバックのほうが扱いやすいのかもしれないのですが、調子が落ちた時がちょっと心配で……。アイアンのヘッドというのは、自分の調子がいい時にはデカく見えるけれど、調子が悪くなると小さく見えたりするんですよね。だから、プロとして長いシーズンを戦うには、サイズの面でもある程度安心感があったほうがいいと思うんです。

 かといって、ヘッドの大きいモデルを使って、それより小さいヘッドに戻せなくなるのも怖い。自分に甘えていると、もっとやさしいモデルはないかと見つけようとして、そのうちに使うクラブがなくなってしまいます。だから、ある程度は自分に厳しくする必要があるし、僕がずっとハーフキャビティのアイアンを使っているのはそんな理由からなんです。

 クラブにこだわりのある人というのは、新しいモデルが出てもなかなか替えられないのでしょうが、僕の場合はコロッと替えます(笑)。それは、僕がアマチュアの頃からずっとスリクソンのアイアンを使っていて、モデルチェンジのたびに素晴らしいクラブができるから。特にプロになってからは、常に信頼できるクラブを作ってもらっているので、すんなり新しいモデルに替えることができます。そんなスリクソンのクラブの中でも、「Z745 アイアン」は、今、僕がいちばん信頼できるクラブです。