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My Favorite ~私のイチオシ~ ダンロップの契約プロたちが、いま一番お気に入りのギアを紹介

[ 山下和宏プロ ] & [ スリクソン Z525 アイアン ]

“薄い”当たりでも、高く上がって、飛んで、止まる。
『Z525』は、スリクソン史上、最高のアイアンです!

 同じプロでもクラブの好みはいろいろですが、僕は常々「かんたんなプロモデルがあってもいいんじゃないか」と思っていました。スリクソンのNEWモデル『Z525アイアン』はまさにそんなクラブで、ようやく僕の声が届いたかという感じです(笑)。

「Z525アイアン」はいわゆるポケットキャビティですが、これに換えてから、いわゆる当たりの“薄い”ショットでも当たり負けがなくなりました。それが何を意味するかというと、少々ライが悪くてもグリーンまでもっていけるということ。今まで下から3本目のスコアラインあたりで打たないと球が上がらなかったのが、「Z525アイアン」なら下から2本目で打っても球が上がるイメージ、とでも言ったらいいでしょう。薄い当たりでも距離が稼げるという安心感は何より大きいですね。

 打感も、僕の個人的な感覚で言うと、いいショットをしたときにはフェースがたわむような気がします。インパクトの瞬間に弾くのではなくて、ボールが一瞬フェースに乗っかってたわむ。その感触が気持ちいいんです。今までドライバーではフェースに乗っかる感じは経験があったけれど、アイアンでは初めて。そういうときにはいつもビシュッという感じで球が出て、ピンに向かって力強く飛んでいきます。

 僕は5月末の「日本ゴルフツアー選手権」から、このアイアンをテストしながら使い始めたのですが、(宍戸ヒルズCC西コースの)距離のある17番のパー4で、初日にティショットがディボット跡に入ってしまったんです。セカンドは池越えで、しかもライは左足下がり。7番アイアンで打った瞬間、ボールをクリーンにヒットはしたものの、ちょっと当たりが薄いなと思いました。でも、ボールはシューッとイメージ通りの弾道で上がっていって、ボトッといい感じで落ちてスピンが利いて止まったんです。そのとき、「これは今までにない感覚だ!」と思いました。

 飛距離も以前より出ています。この「Z525アイアン」はロフトが立っているので(注:5番アイアンで24度)、最初はそれで飛ぶのかと思っていたのですが、それにしてはロフトに対して球が上がるんです。それで、クラフトマンの方に確認したら、僕のクラブは以前のモデルと同じロフトに調整してあると言われて、「へぇ」と(笑)。山下調べで(笑)、これまでとくらべて1.3倍くらいの高さにボールが上がっている。それだけ構造がすぐれているということなのでしょう。使い始めて距離感はすぐに合ったし、今は軽く7割くらいの力で打って、以前の距離が出ます。今までフルショットしていたのを、アプローチ感覚でポーンと打てばいいんですから、そりゃ気持ちは楽だし、曲がらなくなります。ピンまで140ヤードの距離を以前は9番でフルショットしていたのを、今は置きに行く感じでいいんです。アイアンに対する安心感が非常に大きいし、それがスコアに直結しているのは間違いないですね。「アイアンで球を止められるというのは、こんな感じなのか」と初めて思ったし、とにかく今までにない感覚なんです。だから、「Z525アイアン」は、本当にスリクソン史上最高! そういうクラブが手元にあって、それでゴルフができるのがすごくうれしいんです。