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『ゼクシオエイト』アイアンを検証する
(2014,6,19)
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(2013,2,19)
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(2012,6,15)
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『ゼクシオ7』ドライバーを検証する
(2012,5,30)
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VOL.47 |
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『ハイブリッドEZ』フェアウェイウッドを検証する |
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前回の検証から、『ハイブリッドEZ』のドライバーはアベレージゴルファーの方がやさしく使えて、しかも飛距離も出ることが良くわかりました。では、フェアウェイウッド(FW)はドライバーと比べてどうなのでしょうか?じっくり検証してみることにしました。
(実測データは別表で、前モデルとの比較付き) |

1. |
上手く当たるし、飛ぶぞ!
『ハイブリッドEZ』のFWは、まずクラブを構えた時に、ヘッドが大きく見えて、いかにも上手く打てるような気がします。理由は、クラブ長さが前モデルの『ハイブリッド アドフォース』よりも1/4インチ短くなっていることです。このことによって、同じ体積のヘッドでも大きく見えますし、実際にボールを芯でとらえやすくなっています。
そして、スイートスポット高さも、『EZ』は『アドフォース』よりかなり低くなっているため、バックスピンが少なくなって強い球を打つことができ、飛距離も出ます。
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2. |
球がつかまるぞ!
『EZ』のFWは、ヘッドのフェースプログレッションが小さくなり(いわゆるアゴが出ていないこと)、球をつかまえやすくなっています。
そして、前モデルの『アドフォース』よりも重心距離が短くなり、ネック軸回りの慣性モーメントも小さくなって、ヘッドの操作性が良くなっています。
さらに、軽いフックフェースの設定ですので、インパクトでフェースを開いてしまいやすいアベレージゴルファーでも、しっかり球をつかまえることができます。
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3. |
ターゲットに対して構えやすくなった
前モデルの『アドフォース』FWは、強いフックフェース設定で、球がつかまり過ぎる可能性がありましたし、スクエア感がありませんでした。
しかし、今回の『EZ』ではフックフェースの度合いが弱められたので、随分と構えやすくなりました。明らかにターゲットに対してアドレスしやすくなりました。
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■松尾好員の辛口トーク
正直に言って、フェース角がスクエアなので、上級者でも使えるモデルだと思います。結構、低重心にできていますので、球は強く飛距離も出ます。性能から見て、価格が26,250円(税込)というは信じられません。
ただ、一言言わせていただくと、ドライバーのクラブ重量が約295gで、その次のFWの3番が約300gしかないというのはやや軽すぎないでしょうか。FWでクラブが軽いと、ボールの上を叩くいわゆるチョロをしやすいということもあるので、FW3番で305gくらいにしてもらえると、さらにミスショットが減ると思います。
また、シャフトに関して言えば、FWもドライバーと同様に、Sフレックスは60g以上にしてもらうと、よりヤング初心者にすすめられると思います。
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HI-BRID EZ FWの実測データ
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#3
15度
R |
#5
19度
S |
前モデル#3
15度 S |
前モデル#5
19度 R |
クラブ長さ |
inch |
42.75 |
41.75 |
43.0 |
42.25 |
クラブ重さ |
g |
299.5 |
306.2 |
302.7 |
303.6 |
スイングウエイト |
|
D0.2 |
C9.8 |
D1.0 |
C9.8 |
クラブ慣性モーメント |
gcm2 |
276万 |
272万 |
279万 |
274万 |
|
ヘッド重さ |
g |
204.3 |
214.4 |
206.1 |
215.4 |
ヘッド体積 |
ml |
165 |
142 |
172 |
150 |
リアルロフト |
deg |
15.5 |
19 |
15 |
20 |
ライ角 |
deg |
57.0 |
58.0 |
57.0 |
57.5 |
フェース角 |
deg |
HOOK 1.0 |
HOOK 0.9 |
HOOK 1.5 |
HOOK 1.5 |
フェースプログレッション |
mm |
17.7 |
18.3 |
19.0 |
20.2 |
|
重心距離 |
mm |
35.9 |
35.2 |
36.6 |
37.3 |
重心深度 |
mm |
31.4 |
31.6 |
32.5 |
33.0 |
重心角 |
deg |
19.8 |
18.9 |
20.0 |
19.7 |
フェース高さ |
mm |
34.0 |
31.7 |
33.2 |
32.5 |
スウィートスポット高さ |
mm |
23.5 |
23.0 |
24.2 |
25.2 |
有効打点距離 |
mm |
10.5 |
8.7 |
9.0 |
7.3 |
|
ヘッド左右慣性モーメント |
gcm2 |
2,595 |
2,472 |
2,850 |
2,754 |
ヘッド上下慣性モーメント |
gcm2 |
1,323 |
1,215 |
1,382 |
1,252 |
ネック軸回りモーメント |
gcm2 |
4,686 |
4,579 |
5,116 |
5,101 |
※このデータは、松尾好員氏による測定結果です。測定方法の差異により、当社の公表値と異なる場合があります。 |
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